2018.07.29
深層学習ハッカソンを開催しました。
深層学習ハッカソン 開催レポート
イベント概要
2018/7/28(土)、株式会社セラク様と協賛し、深層学習の実践的ハッカソンを主催させていただきました。
Deep Learningハッカソン★実業務で使用しているAI画像解析モデルをハックしよう!
今回、Google画像検索で収集した画像データをもとに、弊社の技術者が11種類の壁面種別に選別した約6000枚のデータセットを用意しました。
このデータセットを元に、写真から壁面種別を推定するAI画像解析モデルを作って頂く、というイベント(ハッカソン)です。
AIのイメージとしては以下の様なものです。
左の写真が入力画像、右が推定結果、真ん中のJ-BrainがAIです。
既に弊社で開発したAIが在りますので、今回の目的はそのAIを改良して、より高精度を目指して頂く事にしました。
フルスクラッチで一から開発しても良いルールでしたが、時間的制限もあり、参加者全員が既存AIの改良に取り組まれていました。
イベント結果
参加者は20名と、当日台風であったにも関わらず、多く参加して頂けました。
中には遠方からこのイベントの為だけにお越しになった方も居られまして、注目度の高さを実感しました。
午前中は主に環境構築に時間を費やし、午後に本格的な開発という形になりました。
その時間的制約の中でも、皆様それぞれ創意工夫を凝らして様々な改良に取り組んで頂けました。
最終的な成果としては、3%程の精度向上を果たせました。
今回の3%という結果は決して飛躍的なものではありませんが、これは元々弊社のAIの完成度が比較的高かった事、即ち弊社のAI開発技術力を示す証左だと言えます。
皆様様々な改良に取り組んだにも関わらず、精度改善を果たせなかった参加者が殆どで、目立った改善を果たせた参加者はたった一人でした。3%という精度向上はその一人の参加者によるものです。
AI開発においては、三人寄れば文殊の知恵とはいかず、一人の優秀な開発者の力が大きいのだと実感させられました。
今回、参加者からの反応は非常によく、皆様良い知見を得られたと喜んで下さいました。
今回は参加者の多くが初心者だったということもあり、実践的な機械学習業務に触れることが出来たという点で、非常に良かったそうです。
弊社としても、開発者と広く交流することが出来て、大変有意義なイベントでした。
これからもこのようなオープンな場でイノベーションを広げていきたいと考えております。